こんにちは!今回は稲葉曇様のボカロ曲の構造・展開などを分析していきたいと思います。
分析のポイントとして、ある程度抽象化した状態で分析することで、様々なテクニックを自分の楽曲に応用できるようにすることが挙げられます。
いくつかの行程に分けて分析していきます!
ラグトレインのYoutubeリンクはこちら。
おばけ
これはとんでもない神曲だぜ、、。いつの日か、こんな多くの人を感動させられる曲が作れるようになったら嬉しいぜ。
ボカロ曲分析①:曲全体の構成
まずは曲全体の構成についてです。
曲全体の構成①:全体の概観
ラグトレインの構成は上の画像のようになっています。
曲全体の構成②:エモポイント
個人的に、特に『エモさ』を生み出している!と思ったポイントとしては、
- イントロの段階でメインのキラーフレーズ(メロディライン)を打ち出しているところ
- 最初からサビで「おぉ、、っっ!!」と盛り上がれるところ
- 2回目のBメロが2部構成なところ
- 電車の「ガタンゴトン!」をリズム隊に採用しているところ←ヤバい
だと思います。メインとなっているサビのメロディラインが中毒性MAXなのは言うまでもないと思っております!
おばけ
最初に聞いた時から完全に沼にハマったぜ。あまりにリピートand大音量で聞きすぎて、わいのパパママに怒られちゃったぜ。
ボカロ曲分析②:使用している楽器
次に、この曲の中で稲葉曇様が使用してらっしゃる楽器に関してです!
使用している楽器の一覧(多分これで全種類のはず…)
シンセサイザーは、特徴的な笛に似たような音が出る寂し気な音、ゥワンゥワンとなる深めの音の2種類があります。笛のようなシンセサイザーが、若干和楽器に通じるような切なさを含んでおり、可愛ユキの声にとっっってもマッチしていて最高に最高でした(高い語彙力)。
ピアノとギターは基本的にコードパッキングで、ピアノはリバーブ付きでリリースカットされていると思います。曲の展開(パート間の移動)において、このギターが大変重要な役割を果たしています。
ベースとドラムは同じAメロでも1回目と2回目ではだいぶリズムが違います。そこが聞いている人を飽きさせないポイントとして重要です。とにかくドラムの使い方もベースの使い方も僕とは天と地の差があります、、、憧れます、、。
電車のガタンゴトンという音、みなさんは聞き取れましたか…?あの電車のガタンゴトンをリズム隊として使うとは、、こういったある種の”面白さ”があると曲により一層味が出て最高です。リズムにこういった効果音やSFXを付けると、曲としてもっと尖れる場合があります!
おばけ
どれかひとつでも欠けると、全く違う曲になっちゃうんやな。
重要ポイント:「これからパートが変わる」ということの示唆
これは、まさに今流行しているような曲では必須のポイントです。最近の流行っている曲を聴いていても、どの曲も『Aメロ→Bメロ』や『イントロ→Aメロ』といったパートの移動がとても自然です。
作曲をしているとありがちだとは思いますが、
- 「なんか、Bメロが不自然で驚くな、、、」
- 「さすがにサビ突然始まりすぎてるかな、、」
といった悩みがよくあると思います。これ、超わかります。特にBメロを作る際には、Aメロから静かなBメロへの導入、サビへの盛り上がりの準備といったような役割をたくさん抱えているので大変です。
ここで、一番大活躍する楽器はドラムです。
ラグトレインを聴いていても、パート間には必ずドラムのワンフレーズが入っており、それに合わせてほかの楽器を止めたり、はたまたボーカル以外すべて無音だったりしていると思います。
こういった
「これから一気に雰囲気が変わってBメロに行くぜ!」
というように示唆してくれるフレーズを配置するのが、自然なパート移動のコツです。
そのパート移動を含めて
”どれだけメリハリをつけて、どれだけ魅力的な盛り上がり下がりの差(一種の物語性)を作れるか”
が、その曲のクオリティに大きくかかわります。
おばけ
音楽も小説とか映画と一緒で、盛り上がりの展開の仕方によって物語性が生まれるということなんやな。
ボカロ曲分析③:まとめ
今回はラグトレインの曲分析をしました。
これはほんっっっっっとうに僕が好きな曲ですので、まだ聴いていない皆さんにもぜひ聴いてほしいです。
曲のパートの移動にどういった手法を用いているか、どういった楽器を使ってどういうことを表現しているのかなどを分析して、自分の作曲に応用していくことで曲のクオリティは格段に上がるはずです!
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
筆者 れつれつ
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